葛城市染野の市立當麻小学校(全校児童214人)は26日、来年5月に迎える創立150周年に向け、お祝いムードを盛り上げようと、同校正門前のフェンスに全長3.5メートルの横断幕を設置しました。
横断幕は「當麻小学校 祝 創立150周年」の文字を中心に「ここがふるさと當麻~當麻に育つ喜びを語り合う~そして未来へ」と150周年記念事業のスローガンを添えました。児童に150周年でやりたいことや思うことを聞いたアンケートの結果をもとに、卒業生や保護者らで作る実行委員会がスローガンを考えました。
横断幕には、AI(人工知能)画像生成ソフトで作った記念イラストも印刷。児童の意見をもとに「子どもたち」「全員集合」「笑顔」などの言葉から50以上のイラストを生成し、全校で多数決を行った結果、寺社を背景にたくさんの笑顔が集う絵が選ばれました。
同校の前身は1874(明治7)年創立の小学校「致芳館」(校区=當麻・大橋)。翌年5月に當麻小学校と名前を変え、その次の年には染野小学校(校区=染野・新在家・今在家)と合併しました。
記念事業では、地域と連携した体験学習や発表など、年間4、5回の行事を計画中。岡島眞寿美校長(55)は「子どもたちが地域の皆さんと共にまちのことを考え、未来につながる事業になれば」と期待を寄せています。
横断幕の設置作業は児童でつくる同小計画委員会の5、6年生14人が行いました。委員の5年、山本康太郎さん(11)は「みんなと思い出に残ることや楽しいことをたくさんしたい」。同じく5年の中島優花さん(10)は「當麻小は父も通った伝統のある学校。150周年の先も残ってくれたらうれしい」と話しました。
(取材/高橋智子記者、2024年8月31日付第2社会面)
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