奈良県がホームタウン(本拠地)のプロバスケットボールチーム「バンビシャス奈良」の選手らが10日、大和郡山市丹後庄町の県立ろう学校(聴覚障がい者支援学校)と県立盲学校(視覚障がい者支援学校)を訪れ、バスケットボールを通じて子どもたちと交流。幼児から高校生の約110人がプロ選手やコーチの指導を受けながら、シュートやドリブルの練習や試合などを楽しみました。両校は隣合わせに建っています。
同チームは地域社会貢献の一環として県内の幼稚園や小学校などでバスケットボールの魅力を伝える活動を続けていますが、両校での実施は今回が初めて。この日は同チームから大塚勇人選手、イデムディア・オサセレ選手と、同チームが幼児から中学生を対象に開いているバスケットボールスクールで子どもたちの指導を担当しているスクールコーチら計5人が参加しました。
県立ろう学校では中高校生と幼児・小学生の2グループに分かれて交流。幼児・小学生グループの約50人は通常のバスケットゴールだけでなく、リングの位置を低くしたミニゴールも使ってシュート練習を楽しみました。大塚選手は「リングが高く、腕の力だけではボールが届かない時は、ひざも使って」とアドバイスしていました。
両選手とスク―ルコーチの計3人対幼児・小学生5、6人による試合形式の練習でも通常のゴールとミニゴールを使用。子どもたちがシュートを決めると、周囲から大きな歓声が上がっていました。
最後に両選手がサインした色紙を子どもたちにプレゼント。児童2人が「楽しかった。ありがとうございます」と手話で感謝の気持ちを伝えました。
両校の本谷孝一校長は「子どもたちはプロのバスケットボール選手と良い交流ができた。この経験を大事にしてほしい」と話しました。
(取材/久後力記者、2024年9月11日付第2社会面)
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